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あなたの会社いくらまで借り入れできる? 借入金上限の目安

こんばんわ。

税理士の吉村です。

経営者の悩みで一二を争うのが、資金繰り

資金繰りは規模・業種問わず、どんな企業であっても共通する悩みの種です。

どのタイミングで、いくらまで借りるべきなのかを

しっかり考え、実行できている経営者はそう多くはいません。

これくらいなら大丈夫といった大雑把な感覚、

又は、銀行員の言いなりで借入金の金額を決めてしまうことがほとんどではないでしょうか。

そんな経営者の方に向けて、私なりに考える借入金上限の目安をお伝えできればと思います。

借入金の返済原資は利益です

借入金の返済額が経費となると勘違いしている経営者は数多くいらっしゃいますが、

経費になるのはあくまで利息部分のみです。

少し専門的になりますが、借入金の返済原資は、

税引き後利益+減価償却費 です

減価償却費については以前記事を書いたのでそちらをご参考に。

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借入金の返済をするためには利益を出さなければなりません。

利益+減価償却費 > 年間の返済額

この計算式のように利益等が年間の返済額を上回っていれば、問題ありません。

逆に利益等が年間の返済額を下回ると貯金を切り崩すか、新たに借り入れをして

返済に充てることになります。

借金を借金で返す

このような状況になっていまうことは避けたいですね。

その借入金何年で返せるの?

例えば、1,000万円借り入れがあったとしましょう。

利益+減価償却費の年間合計金額が100万なら10年で借入金を返済できます。

10年以内であれば健全な状態だと思います。理想は5年以内かな。

もし、利益+減価償却費の合計が10万円なら100年で返済することになります。

これはどう考えても返せる見込みはありません。

あなたの会社が現在の借入金を返済するのに一体何年かかるのか

ぜひ一度計算してみて下さい。

粗利益の70%が一つ目安

粗利益とは売上から変動費を引いた残りのことを言います。

変動費とは、売上を獲得するために直接的な経費のことで

主に材料費や外注費のことを指します。

参考までに変動費とは別に、人件費や家賃など毎月固定でかかる費用のことを固定費といいます。

 

例えば、年商1,000万円 原価率30%の飲食店であれば、

1,000万円(売上)ー300万円(変動費)=700万円(粗利益)

700万円(粗利益)×70%=490万円(目安)

これくらいに借入金を抑えておけば無理なく返済できるのではないでしょうか。

まとめ

借りたものは返す

小学生でも理解しています。

無理をした借り入れは後々、自分の首を絞めることになりかねません。

その借入金は今の利益で何年で返すことができるのか、

無理していないかちゃんと考えて行ってください。

 

#編集後記

本日はスタバでブログを執筆。

たまにはカフェでのんびりするのも気分転換になっていいですね。

明日は娘をどこかに連れて行けとのリクエストが・・・。

広島で1歳児連れて遊べるいいとこ、誰か教えてくれません?