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所長のコラム
「人間万事塞翁が馬」一喜一憂せず、自分が信じる道を行く
どうもー、税理士の吉村です。
「人間万事塞翁が馬」という言葉は、
私が大学生の頃ゼミの先生から唯一教わったことです。
他にも教わったことはあるはずですが、記憶にございません!
私が専攻していたゼミは人間行動学。
特に興味があったわけではなく、入れたゼミがそこだけでした。
そのゼミの先生が中国が大好きなこともあり、
毎回講義の初めに「人間万事塞翁が馬」の話をしてから始まる少し変わったゼミでした。
ちなみに「人間」は「ニンゲン」ではなく「ジンカン」と読むのが正しいようで
意味としては「世間」を意味するそうです。
ずっとニンゲンって読んでました。(笑)
この話は耳にタコができるくらい聞いたため、今でも頭の中にしっかりとインプットされています。
「人間万事塞翁が馬」がどういった話かというと、
昔、国境の砦の近くに一人の老人が住んでいました。
ある日その老人が飼っていた馬が、北方の他の国へ逃げてしまった。
周りの人々は慰めたが、老人は「これが幸いとなるだろう」と言った。
やがて、逃げた馬が北方から別の駿馬をひきつれて帰ってきた。
人々がお祝いをすると、老人は「これが禍となるかもしれない」と言った。
やがてその家には良馬が増えたが、老人の息子がその馬から落ちて足の骨を折ってしまった。
人々がお見舞いをすると今度は、「これが幸いとなるだろう」と言った。
一年が過ぎるころ、隣国との大きな戦争がありほとんどの人が戦死したが、
この息子は足が不自由なため戦争に召集されず、父と共い生きながらえることができた。
【出典】
淮南子[人間訓]
この話の教訓は、
「何が幸福につながり、何が不幸につながるかは予想不可能である」
ということです。
これは実社会でもよく聞く話です。
・希望する会社に入社できたが、とんでもない上司の下で働くことになった
・昔はド貧乏で苦労していたが、その苦労話を本にしたら大ヒットした
・大病したが、そのおかげで命の大事さを知ることができた
などなど・・・。
成功したからといって調子にのらず、
また、失敗したからと過度に落ち込む必要はありません。
いいことも悪いこともそれがずっと続くわけではありません。
一喜一憂せず、今現在に集中して努力を続けるべき。
自分が信じた道を愚直に歩むことで福を呼ぶことでしょう。