【経営の備えってどうしてる?】法人保険ってなに?会社で入る保険のキホンをやさしく解説
2025/05/26
こんにちは。吉村税理士事務所スタッフのガサコくんです。
法人化を考えはじめたとき、あるいは法人化したばかりのときに、
「法人保険って入ったほうがいいのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?
保険会社や銀行の営業の方からも、
「節税になりますよ!」とか「退職金の準備ができますよ!」なんて勧められることもありますよね。
でも、
・保険ってそもそもどういう仕組み?
・会社で入る意味ってあるの?
・本当に節税になるの??
…というところがモヤっとしたままの方も多いと思います。
そこで今回は、「法人保険って何なのか?」を
やさしく、実際の経営にそった視点でご紹介します!
法人保険ってなに?個人とどう違うの?
まず、ざっくり言うと…
✅ 法人保険=会社が契約して、役員や従業員を守るための保険
です。
▶ 個人契約と法人契約の違いは?
| 項目 | 個人契約 | 法人契約 |
|---|---|---|
| 保険料を払う人 | 自分 | 会社 |
| 保険に入る人 | 自分 | 社長や従業員など |
| 保険金を受け取る人 | 自分や家族 | 会社や従業員・遺族など |
つまり、法人保険は「経営に必要な備えを会社のお金で準備するもの」なんですね。
どんなときに役立つの?法人保険の使いどころ
法人保険は、こんな目的で使われることが多いです。
✅ ① 退職金の積立に
個人事業のころはなかった「退職金」。
でも法人になると、社長にも退職金を支給することができるようになります。
その原資として、解約返戻金のある保険が使えるケースもあります。
✅ ② もしもの時のリスク対策に
社長が急に入院したり、万が一のことがあった場合、
会社の資金繰りが一気に悪化することも。
法人保険に入っていれば、死亡保険金や給付金で会社の運転資金に充てることも可能です。
✅ ③ 福利厚生として従業員の安心に
がん保険や医療保険を会社で用意してあげれば、
従業員からの信頼アップにもつながります。
「節税になる」ってホント?
ここ、よく聞かれるんですが…
「必ず節税になる」とは言えません!
というのも、保険の種類や契約内容によって、
・支払った保険料が経費になる場合と
・ならない(資産として計上される)場合があるからです。
💡 実は、昔と比べて税務のルールもかなり厳しくなっており、
「保険でガッツリ節税!」というような使い方は、今はかなり制限されています。

保険は“守り”だけじゃない。「経営の戦略」にもなる
ここからがこの記事の一番伝えたいところです。
法人保険って、たんに“保険”としての役割だけじゃなくて、
経営の安心材料=経営戦略の一つにもなります。
たとえば:
・📌 解約返戻金を“退職金のタイミング”に合わせて受け取る設計にする
・📌 給与を上げる代わりに、福利厚生の保険でカバーする
・📌 将来の事業承継資金として積み立てておく
…など、会社のお金の使い方・残し方としても使えるんです。
保険を検討するときに気をつけてほしいこと
最後に、「ちょっと待って!」という注意ポイントを3つだけ。
❶ 保険の営業トークをそのまま信じない
「全額経費にできますよ!」と言われたら、一度立ち止まってください。
契約内容によって取り扱いは大きく変わります。
❷ 税理士にも相談しよう
顧問税理士がいるなら、契約前に必ず相談を。
会計・税務の視点から「その保険、本当に会社に合ってる?」が判断できます。
❸ 保険は“会社のお金をどう使うか”のひとつ
経費にできる・できないに振り回されるよりも、
「会社のリスクに備える一手段」として考えておくのが正解です。
まとめ|保険=節税じゃない。でも、備えと戦略にはなる。
法人保険は、「とりあえず入る」ものではありません。
でも、会社として「万が一に備える」「お金をどう残すか」を考えるとき、
ひとつの有力な選択肢になります。
・法人成りを考えている方
・小さな会社を経営している方
そんな皆さんにとって、保険は「経営の守り」と「お金の設計図」の両面で使える道具です。
気になる保険が出てきたら、まずは税理士にも相談してみてくださいね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
また別の記事も読んでいただけると嬉しいです!
【執筆者】この記事を書いた人
執筆者:上ヶ迫 歩
吉村税理士事務所のスタッフ。お客様に役立つ税金の知識を分かりやすくお伝えします。
【監修者】この記事を監修した人
監修者:吉村 匡史(吉村税理士事務所 代表税理士/税理士登録番号 第135285号)
広島市で税理士事務所を開業して約9年。現在60社の顧問先を担当。
【専門分野】会社設立・創業融資/資金繰り改善/財務コンサルティング
日本政策金融公庫・地元金融機関との連携による創業融資支援を得意とし、
これまでに約50件の創業をサポート。
「数字がわかると、経営判断は驚くほどラクになります。
決算書を”提出するための書類”で終わらせず、次の一手を決める材料に
変えていただくことを大切にしています。」
▶ 吉村匡史のくわしいプロフィールは>>はこちら
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