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適切な売上目標の設定方法

こんばんは、利益改善パートナーの吉村です。

利益を増やし、お金を残す

そのためにまずやらなければならないこと。

それは、このブログで何度かお伝えしている通り現状把握です。

日々の記帳をしっかりと行い、現状いくら利益が出ているのかを把握することがスタートになります。

今回は、その次にやるべきことをお伝えしたいと思います。

目標設定をする意味

現状把握の次にやるべきことが目標設定です。

つまりゴールを設定すること。

例えば、サッカーをイメージしてみて下さい。

サッカーはゴールがあるから成り立つゲームです。

ゴールにシュートを決めるために、監督は選手の采配から戦略、戦術を練り上げます。

逆にゴールを設定しなければ選手は一体何をすればいいのか路頭に迷う事でしょう。

したがって、経営も同じでゴール(目標)を設定することが非常に重要になります。

経営のゴールはビジョンの実現化

理想の企業、理想の姿になるために一生懸命働かれているのだと思います。

正しい売上目標の決め方

売上目標の決め方は大きく3つあります。

1つは過去対比

「昨年が1億だったから今年は10%アップの1億1千万を目指す!」

2つ目は他社対比

「ライバル会社が2億を目指しているなら当社は3億を目指す!」

どちらの決め方にせよ、あまり根拠のある目標設定ではありません。

社員に「なぜその売上を達成しなければならないか」と聞かれたときに答えにくいですよね。

3つ目の売上目標の決め方が必要利益からの逆算思考です。

利益からの逆算思考で目標設定

このブログでお馴染みのお金のブロックパズルです。

普段は左の売上高の方から見ていくものですが、売上目標を決めていくためには右端から考えていきます。

つまり、返済額+設備投資資金+繰越資金の合計額が目標設定のスタートになります。

・翌期返済しなければならない金額はいくらなのか?

・翌期設備投資をしたいのならいくら必要なのか?

・万が一の備え、もしくは将来の投資のためにいくらお金を残したいのか?

この合計額を計算します。

そこから逆算です。

例えば、翌期も返済は変わらず4。

翌期は車を購入する予定のため設備投資は8必要。

さらに、万一の備えと将来の投資で6繰り越したいと見積もったとします。

すると、そこから逆算思考で考えたブロックパズルがこちら。

返済+設備投資資金+繰越資金の合計が18。

減価償却の繰り戻しがあるため、税引後利益は16必要なことがわかります。

すると税金を引かれる前の利益は22必要。

固定は変わらないため70のまま。

すると、粗利益は92必要。

粗利益92を確保するためには粗利率80%で割り戻した115の売上が必要なことがわかります。

115という事は前年比15%アップを達成しなければなりません。

ここからは、どうやってその売上を達成するか又はそこまでの売上は無理ならどこを削るかを考えます。

まとめ

なぜ、目標設定をするか?

それは、ビジョンを実現するためです。

なりたい理想の姿、理想の会社になるために利益を確保し、売上目標を設定する。

根拠のある目標設定をするためには逆算思考

社員を巻き込み、会社全体が一丸となってビジョン実現に向かっていくにはこれしかありません。

ぜひ試してみて下さい。

 

~おしまい~